「夏休みで合否は決まる」という言葉があります。この言葉はまさしくその通りだと僕は思っていて、3年生の夏休みが受験勉強のレースに乗れる本当に最後のチャンスなんだと自分の身をもって実感しました。周りの生徒が早くから受験対策を進める中、全部の模試でずっとE判定を取り続け、夏休みになってようやく本気を出した僕は「ギリギリのギリ」という表現が世界一似合う男だと思います。(実際学校の先生にも言われました) 夏休みに入る前に塾と学校で言われた言葉の中で印象に残っているものが2つあり僕が本気を出せたのはその言葉の力による所が大きいのでここで紹介します。
一つ目は「時間は不可逆」
あまりに当たり前すぎる事なのですが、夏休みを前にした僕は時間が無限にあるかのような感覚を持っていました。“今こんなに頑張らなくてもどうにかなるのでは……?”自分で勉強を進めると必ず出てくるこの気持ちは自制心の強くない僕にとって1番の敵で、だからこそ塾は大きな力でした。行けばその時間は必ず勉強するし、周りの仲間たちも頑張っているから自分も頑張れる。不可逆の時間の中で、塾がなければ自分を律するために使われていたはずのエネルギーを丸ごと勉強に向けられた事は、僕の夏休みを受験へのロケットスタートに変えてくれました。
二つ目は「落ちた時に何を思うか考えなさい」
この言葉を聞いた時、自分が不合格となったら真っ先に考えることは勉強していなかった時間だな、と思いました。勉強をサボっている時、自分は本当にこれで不合格に納得できるのか?と考えると不思議とやる気が出てきました。不合格に納得したい気持ちは、合格したい気持ちよりも強いモチベーションになってくれて、よりダイレクトに行動を引き起こしてくれました。
……なんかいい感じに頑張れたように書きましたが正直、夏休みが受験生活の中で1番辛かったです。